2025年4月13日から10月13日まで開催される2025年大阪万博のフランス館は、「愛の賛歌」をテーマに、この機会のために製作した4つの大型複製を展示しますが、GrandPalaisRmn鋳造ワークショップ(Atelier de moulage du GrandPalaisRmn)がそのコレクションから厳選した金型で制作することで、フランスの美術館に保管されている世界の彫刻の最も有名な作品からの複製を可能にします。

COFREXとGrandPalaisRmnのパートナーシップから生まれたこれらの複製は、日本館や万博のメインエントランスに近い「いのちに力を与える(Empowering lives)」ゾーンに配置されたフランス館周辺に展示されます。

この展示は、無形文化財企業(EPV)であり、フランスの卓越した匠の技(サヴォワフェール)で知られた、GrandPalaisRmn鋳造ワークショップの国際的な認知度という信頼できる専門的能力の恩恵に浴しています。オリジナルの作品に敬意を表する中において、GrandPalaisRmnのワークショップは、展示する複製品を、伝統とイノベーションを一体化させた、独自の手法で製作しています。『アモールとプシュケ(アモールのキスで目覚めるプシュケ)』という、複雑な構成の卓越した複製作品のためには、鋳型が3Dプリントから作成されて、オリジナルと等身大のサイズに仕上がりました。

このプロジェクトは、幾世紀にもわたり、情熱をもって、愛する芸術作品の複製制作に携わってきた、フランスならではの卓越性のショーケース、GrandPalaisRmn鋳造ワークショップにとって、絶好の機会です。この複製制作の目的は多岐にわたり、教育法、媒介物、オリジナル作品の保護、装飾、現代アートのインスタレーションなどです。また、国際的な大規模イベントにおいて、フランスの匠の技(サヴォワフェール)のように、遺産の名声を高めるために貢献しています。この複製品は万国博覧会の後にアジアを巡回する予定になっています。

輸送、ロジスティクス、メディアにおいてグローバル・プレーヤーであるCMA CGMグループは、GrandPalaisRmnにメセナとして参加しており、フランスから大阪までの作品の輸送を、費用無料で引き受けてくれます。CMA CGMグループは文化の世界において団体やプレーヤーへの支援を継続し、国際的にフランスの遺産の名声を高める仕事に専門的な知識を投入しています。

GrandPalaisRmnのアート、鋳造、銅版画のワークショップについて  :

2つのワークショップは、フランスの卓越した匠の技(サヴォワフェール)のラベル と無形文化財企業(EPV)のラベルを授けられた

 

鋳造ワークショップ :

2世紀にわたり、GrandPalaisRmn鋳造ワークショップは、オリジナル作品から高品質の複製を作りながら、伝統の要請と現代性の卓越を一体化する比類なき技法を駆使して、彫刻の最も偉大な傑作を復活させてきました。ワークショップが保存した鋳型のコレクションは、先史時代のアート、東洋の、エジプトの、ギリシア・ローマの、エトルリアの、ガロ・ロマンの古代美術、およびフランス派、イタリア派、北ヨーロッパの中世から20世紀までの代表作を一堂に会することで、すべての彫刻の歴史を生き生きと語っています。

銅版画ワークショップ :

1797年に創立された、「ルーヴルのカルコグラフィー(銅版画)」は、幾千点もの銅版画のコレクションを保存し、プリントする役割を担っています。かつてルーヴル宮殿の屋根の下に収納されていた印刷機は、現在、サン・ドニのGrandPalaisRmnアート ワークショップに収められています。専門の職人が、16世紀から21世紀までの原版から版画印刷の仕事をしています。伝統的な匠の技の寄託場所として、職人たちは、今ではもう実践はされない動作を維持し、伝えています。これにより、GrandPalaisRmnの凹版印刷ワークショップは、この工芸の保存機関として認められています。