1970 年の開催に次いで2度目となる万国博覧会が大阪で開催されます。「大阪万博2025」は、国連の「持続可能な開発目標」を核として、この目標をできるだけ多くの人々と共有し、明日の社会を念入りに作り上げるために、そのノウハウとイノベーションの実験場となることを使命としています。

その計画の重要な節目として、本日東京にて、フランス館は、大阪万博 2025 におけるパビリオンの建設と常設展示に関する正式な参加契約の調印をいたしました。

建築・建設コンペティションの受賞者 であるフランスの建築デザインのエージェントColdefy(コールデフィー)とイタリアのデザイン・イノベーション事務所である CRA-カルロ・ラッティ・アソシエイトが、総合設計建設コンサルタント会社 Rimond(リモンド)とタッグを組みます。ここに景観コンサルタントの Coloco(コロコ)、構造エンジニアリングの Bollinger & Grohmann(ボーリンガー&グローマン)、さらには持続可能戦略の Ramboll(ランボル)が加わっています。

常設展示 は 造形芸術家 Justine Emard(ジュスティーヌ・エマー)が考案し、ミュゼオグラフィ・セノグラフィのスタジオ、GSM プロジェクトが演出することになります。展示は国際展示会ゼネコン、Expomobilia(エクスポモビリア)が制作し、8'18''(8 フィート 18 インチ)の照明デザイナーと Topager(トパガー)の景観デザイナーが協働して魅力を添えます。

COFREX SAS の社長であり、フランス館の総監督であるジャック・メールより「このきわめて重要な節目は、コストが高く労働力と資材が不足しているという日本の特異な状況の中で、フランスが最高の条件でプレゼンスに臨むための準備を可能にするものです。COFREX の取締役会と審査委員会は、満場一致で確固たる2つの提案を承認いたしました。非常に革新的な方法でフランスのイメージを保ちつつも、私たちのエコロジーへの取り組みを尊重して、プロジェクトに割り当てられた予算で、私たちが受けるパートナーの支援に報いるというものです。

2
著名なフランスの2つの才能にリードされること、建築にはフランスとイタリアの、セノグラフィには国際的な、これらの非常に優れたチームの力によって、フランス国は日本において熱い輝きを放ち、若い世代に向けて唯一無二の体験を提供できることでしょう」

Coldefy Associés(コールデフィー&アソシエ)の創始者で経営者であるトマ・コールデフィーより「万国博覧会はデザインと建築のイノベーションを生み出すための理想的なプラットフォームです。フランス館は流れをわかりやすく解説することによってフランスのもつ他にはないノウハウに光を当てていきます。それは人類が自然界とより密接な関係をもてるような方法であり、そこでは私たちの共通する未来のためにオルタナティブなビジョンを提案しながら、建築と景観が調和しています」

アーティスト、ジュスティーヌ・エマーより「大阪・関西万博のフランス館は命のある作品のように考えられています。常設展示は、観客を、この世界の―人間や、動物や、植物や人工的なものなどの―知性が寄り添う詩的な旅路に誘うことでしょう。この旅路は、アート、科学、テクノロジー、そして景観の間に対話を確立するものであり、パビリオンの企画者とパートナーのエネルギーの融合に支えられながら進んでいくものです」

大阪万博 2025 のフランス館の建造物は、2023 年秋の間に披露される予定です。この建造物は、日本館や万博の正面玄関に近い「いのちに力を与える」ゾーンに設置される予定です。フランスの経済的、社会的、文化的切り札を展示するショーウィンドウとして、日本と全世界から来場が予想される 2,800 万人の観覧者に対して、パビリオンの建造物はフランスの魅力をアピールし、フランスの影響力を高めることに貢献するでしょう。

博覧会は 2025 年 4 月 13 日から 2025 年 10 月 13 日まで、人工島である夢洲の敷地内で開催される予定です。博覧会のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」で、次のように 3 つに活用がなされます。「いのちを救う」、「いのちをつなぐ」、そして「いのちに力を与える」(Empowering Life)です。