フランク・リエステール 貿易・誘致・フランコフォニー・在外自国民担当大臣は、フランス館の経済パートナー代表団を伴って大阪を訪問し、フランス館総監督であるコフレックス社のジャック・メール社長、日本の代表者とともに、2025年大阪・関西万博のフランス館建設を公式に開始しました。
この鍬入れは2025年1月に竣工予定のフランス館建設工事の着手を象徴するセレモニーです。その後、内装工事は、「いのち輝く未来社会のデザイン」を総合テーマとする「2025大阪・関西万博」の2025年4月13日の開幕まで続きます。
フランスのノウハウを力強く表現するフランス館
このパビリオンでは、想定2,800万人の来場者に向けてフランスを発信することでしょう。
この大阪において、フランス館は特に、高い期待値と欧米とは異なる世界観を持つ日本の皆様にアピールしたいと考えています。
万博開催の6カ月の間、芸術、科学、技術、革新の分野におけるフランスの貢献に焦点を当てた展示やプログラムを提供し、「自分への愛、他者への愛、自然への愛」という「愛の賛歌」の赤い糸で導きながら、この未来像を育んでいきます。
責務を担う建物 - 愛の散歩道としてデザインされた常設展示の舞台
フランスの建築スタジオであるコルデフィ社(Coldefy)とイタリアのデザイン・イノベーション会社 CRA-カルロ・ラッティ・アソシエイト(CRA-Carlo Ratti Associati) とが共同で設計したフランス館は、会場のメインエントランスの真向かいに位置する「いのちに力を与える (Empowering Lives)」ゾーンにあり、ピンクがかった銅製の、モニュメントのようなスロープを備えた堂々たるファサードが特徴です。洗練されたモダンなスタイルの建築は、一般公開される劇場の舞台を思わせます。そのファサードの両側面はヴェールに包まれており、「愛の讃歌」の赤い糸と呼応するような、ある種の柔らかさと神秘性を漂わせています。
この建築は仮設の建物として設計されており、金属の構造体は大阪・関西万博の後にも再利用できるよう再組み立てが可能です。
帆布と全面緑化された屋根は、気温を下げ、熱性能を向上させることにも貢献しています。また、この屋上緑化により、雨水を溜めて再利用することもできます。
フランス館のテーマである「愛の賛歌」に導かれた常設展示は、自己愛、他者愛、自然愛だけでなく、ノウハウへの愛、日仏間の愛など、さまざまな次元の愛に無限の対話が開かれるような「愛の散歩道」として構想されています。