ダンケルクとその港は、「持続可能な都市と港湾」と題された約2週間のテーマ体系にて、2025年5月16日から31日まで、フランスの卓越性を上演することになります。
地元の関係機関(ダンケルク都市共同体、ダンケルク港、エコシステムD、観光案内所とコンベンションセンター、都市計画機関)と共同して、ダンケルク地域はフランス館にて2025年5月16日から18日の間、「ダンケルクのスピリット」ブランドの専用スペースで展示を行う予定です。
このスペースは訪問者に、感覚的にダンケルクの文化に没入できるようにしかけていきます。インタラクティブな体験を通じて、訪問者は、地域のもつ経済と観光に関する切り札を発見するかたわらで、ダンケルクの味わい、風景、伝統をも見い出すことになります。
ダンケルクはまた、2025年5月16日から18日まで、「ダンケルク・モデル」に関する一連の会議と会合を行うことになります。3日間を通じて、一連のイベントが、ダンケルクの産業と経済の革命が提示するさまざまな切り口に光を当てることになります。地元と海外からのエキスパートが、対面またはリモート参加で、ダンケルクの脱炭素化戦略、その経済的発展、都市としての変貌、豊かな遺産を分かち合うことになります。これらの交流は人びとに広く、地域の野心と成功の全体的な見取り図を提示することになるでしょう。
« 「ダンケルクが2025年大阪万博のフランス館に参加することは、ここ10年ほどこの地域で投じられた大きな変革が国際的に認可されたということを意味します。産業モデル、日常のモビリティ、都市や社会でのアプローチといったもので、ダンケルクは今日、イノベーションの実験室であり、そこではすべてのひとに恩恵のある、未来の都市と産業を構築しているのです。世界経済フォーラムに「世界を救う」ことができる20都市のひとつに選ばれており、ダンケルクは、2025年大阪万博のフランス館において、持続可能な未来のための経験とソリューションをご紹介できるのです。」 »
パトリス・ヴェルグリエット(Patrice VERGRIETE) ダンケルク都市共同体会長
« 「ダンケルク港は、都市共同体と協力して、2025年大阪万博を機に、港湾エコシステムを脱炭素化するために、ここ10年間に試みられた共同作業を、海運、陸運、ロジスティクス、産業といったすべての要素において、推進できることを誇りに思います。共に、生物多様性を尊重し、気候変動の影響緩和の取り組みの最前線に立って、地域住民の生活の質を改善するために深く地元に根差して、私たちは明日の港を築いているのです。ここに参加することは、産業、運輸、ロジスティクスを問わず、日本の経済プレーヤーと私たちの関係を強化するまたとない機会でもあります。」 »
モーリス・ジョルジュ(Maurice GEORGE) ダンケルク港経営委員会会長
« 「フランス館はダンケルクを『持続可能な都市と港湾』の2週間のテーマ体系のパートナーとしてお迎えすることを大変光栄に思います。その都市共同体と港と共に、この地域は広域なエコロジー転換に何年もの間取り組んでおり、それは日本の企業に高く評価されている低炭素での再工業化なのです。日本が『未来社会のデザインをする』ために大阪に全世界を招待するとき、大阪でのその存在価値はよく活かされており、我が国の影響力に貢献しています。」 »

ジャック・メール(Jacques Maire) COFREX社 社長兼フランス館総監督
ダンケルク都市共同体について
ダンケルク都市共同体(CUD)は、オート=ド=フランス地域圏のノール県に位置する地方自治体共同体組織です。この共同体は17のコミューンからなり、住民は20万人を数えます。共同体は2014年からパトリス・ヴェルグリエット(Patrice VERGRIETE)が、会長を務めています。
変革のただ中にあるこの地域は、欧州の主要なエネルギーのプラットフォームであり、国際基準となる低炭素工業地帯の発展に貢献しています。次の数十年以内に2万人の雇用を創出し、電動モビリティを取り巻くエコシステムの出現を伴うグリーン再工業化の先駆者的地域として、ダンケルク地域は、オート=ド=フランス地方の「バッテリーの谷」への入り口なのです。イノベーションを活動のまん中に置き、地域は社会的、経済的、環境的問題を、開発と運営に統合しています。ダンケルク都市共同体は、住宅、公共設備、交通を通じて明日の都市を想像しており、特に交通手段の無償化を導入したヨーロッパ最大の都市圏となっています。
ダンケルク港について
ダンケルクは、オート=ド=フランス地域の他の港と協力するフランス初の複合港湾です。そのエコシステムは今日、海運、ロジスティクス、産業にわたる多くの活動を統括しており、2050年までにカーボンニュートラルを達成するというコミットメントを出しています。より持続可能で、より強靭であり、この港はヨーロッパ第1のエネルギー・プラットフォームです。ヨーロッパのベンチマークとなる低炭素工業地帯の開発としては、完璧な例証となっています。 これは、既存産業プロセスの脱炭素化、循環型経済、グリーン再工業化に基づいたものでもあり、ダンケルク地域はそのパイオニアのひとつなのです。電動モビリティのエコシステムを持ち、ダンケルク港はオート=ド=フランスの電動バッテリーの谷の中心にあるのです。その革新的なソリューションのプラットフォームは、コンテナやロジスティクスの事業能力の開発、複合交通ネットワークと相まって、この地域に新たな展望を創出しています。結果として、港は年間38億ユーロの付加価値を生み出し、直接・間接・誘発も含めて計29,000人の雇用を伴っています。2030年までには、工業港地区で進行している新たな開発で、さらに2万人の雇用を生み出すことができるでしょう。
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